異国の地、ベトナムに伝わる楽器、トルンを日本で演奏するひとりの女性がいます。演奏がはじまると、その小さな体からは想像ができぬほど、大きく、勇壮に音を奏でます。彼女が軸となって結成されるトリオは、ジャズの感触に覆われたアンサンブルを奏で、潤いのあるグルーヴを響かせます。その音は、想像してしまいがちな「伝統」とは違い、現代的であり、未来的ですらある。音楽を聴いていると、この人たちは、一体、どんなところを目指して楽隊の旅を続けているのか、気になってくる。彼らが音楽にのせ、運んでいる想いを、小栗久美子さん、岡山晃久さん、菊田茂伸さんの3人に聞いてみました。