素敵な使い心地の櫛。そんな櫛を求める声は、女性たちの間では、あたり前のようにある声でしょう。しかし、現在、巷にあふれるのは、そのほとんどがプラスチック製のもの。人工物だから悪いものだとは言わないまでも、もっと他にもあるはず!そう思う乙女たちは決して少なくないでしょう。そして、現代においては、男性諸子だって、良い櫛を使いたいものです。何故なら、それは、良い櫛は何となく頭皮にも良さそうですから…。つまり、ハゲ予防!そこで、ふと思い浮かべたのが、老いて尚、綺麗な髪の祖母が使っていたあの櫛です。「ツゲ櫛」。祖母の口をついて出てきたのは、たしかに、そんな単語でした。そんな覚束ない記憶を頼りに訪ねてのは、鹿児島県は薩摩半島の南端に位置する指宿にあるつげ櫛屋さん、喜多製作所です。
愛媛県内子町五十崎、とある取材の空き時間、ふと不思議な噂を耳にしました。 「この土地には不思議な仙人のような人がいるんです。あの人、口では何も言わずとも、人を動かす不思議な力がある人なんですよ。いやぁ、不思議だ、不思議だ」。 一体、何のことだろう? 甘いお金のささやきでも、鉄拳制裁でも、飴と鞭でもないというのなら、どうして人が人を動かすことなどできるのだろう?そんな不埒千万を思うのは、筆者だけなのでありましょうか。しかし、この地域の人たちは、その話に首頷するばかり。 「わかる、わかる。あの人には黒魔術的な何かがあるよ」。 な、なんと、黒魔術。 そ、そんなマジカルな方ならば、是非ともお会いしてみたい。 こうして、お会いすることになった人物は、亀岡酒造の会長を務める人物、亀岡徹さんでした。
近代的絃楽器と伝統的絃楽器。そのコントラストを楽しみたいと、先週に続き訪ねたのは、「三味線かとう」です。同店があるのは、路面電車が往来する東京の下町、荒川区。淡い懐かしさ漂うこの界隈に、チトシャンベンベケとあの三味線の音が響きます。でも、その音、実はフツウの三味線の音とはちょっと違う。何と、その音には電気が通っているのです。エレキ三味線? うーん、何やら色物的な響きですねー。ところがどっこい、同店には、蒼々たるプロの三味線プレイヤーたちが顧客として名を連ねる。さあ、一体どうしてでしょう?
ロックであれジャズであれソウルであれ演歌であれ、今ある大衆音楽において、エレキ・ギターというものはなくてはならない存在です。おっかけギャルから、ギターキッズまで、人々を虜にしてやまないのがエレキ・ギターという楽器。ギターメイカーと聞けば、フェンダーやギブソン、フェルナンデスなどの大メイカーを思い浮かべるのが世の常でしょう。しかし、西東京の山奥でひっそりとふたりの職人によって営まれるギターメイカーがあります。噂では、このメイカー、アメリカで展示会をやれば完売するほどの人気を誇るのだとか…。一体、どうしてそんな不思議なことがなせるのか、彼らの工房、ジャージィーガール・ホームメイド・ギターまで足を運びました。